社会人が看護師の資格を取得するには

看護師の仕事はさまざまな形態、場所での勤務が可能であったり、ライフスタイルの変化に合わせて再就職しやすいといったメリットから、社会人を経て看護師へ転職を考える人は多い。看護師の資格は、取得に年齢制限がなく40歳以上の看護学生は年々増加傾向にある。就職においてもハローワークや厚生労働省が積極的にバックアップをおこなっており心強い環境だ。

社会人から資格取得を目指す場合、全日制の専門学校か短期大学へ2年~3年通い、国家資格を取得する必要がある。ほとんどの専門学校が平日の昼間週5日で授業をおこなうので、企業に勤務しながらの通学は難しい。平日の昼間は勉強し、残りの時間を医療機関でのアルバイトにあてるという形で、働きながら資格取得を目指すことはできる。専門学校の入試は、高校1年生レベルの内容で、企業へ勤務しながらでも合格を目指すことはできる。社会人が受験する場合、受験科目を減らす対応をしている専門学校もある。

学費の工面に関して、看護の専門学校は奨学金制度が充実している。都道府県市町村の奨学金、医療法人が運営する看護学校独自の奨学金制度、日本学生支援機構などがある。医師会所属病院では学費免除と、生活扶助の両方を受けることができたり、複数の奨学金を同時に利用するといった方法もあるため、学校選びの際には確認が必要だ。卒業後、指定された病院で一定期間勤務すれば、奨学金の返済が免除になる制度もあり、金銭的に厳しいなか看護師を目指す場合は、そういった制度を上手に利用するという方法もある。社会人経験者であれば、教育訓練給付制度を利用することもでき、意欲さえあれば看護師を目指せる道は整っているのだ。